辞めよかな・・・っと思った時に読んで!産業保健師のモチベーション維持のコツ!

こんにちは!産業保健師のなのんです!
産業保健師の皆さん、そろそろこんなお悩みが出てくる頃ではありませんか?

同僚が退職していくし、事務作業ばかりでやりたいこともできなくて何度も辞めたいって思っています。



もっと産業保健の技術的な面を磨いていきたいのにこれからのキャリアってどう描いていいんだろう。



“何でも屋” になっているようで、この会社では産業保健師っぽいことをやれていない気がする、、辞めようかなあ、、、



本当は健康施作の企画立案がやりたいのに、健診機関との調整や受診者名簿の作成、衛生委員会の運営など衛生まわりの仕事が多くて、やりたいことができないから辞めたいなあ、、
もし一つでも心当たりがあれば――それは、信頼される産業保健師として、自己成長し続けるための次の成長ステージにギアを入れる合図 かもしれません。
私自身もまさに、産業保健師2〜3年目の時は、同じように「辞めよっかなあ」っと思ったことは一度や二度じゃありません。
信頼され、自分らしく輝ける産業保健師になるためには、Meaning 「意味」× Mastery「成長実感」 × Momentum「推進力」の3つの歯車を“仕掛け” としてキャリアデザインしていくことが必須です!
- 会社のビジョンと自分の役割をつなぐ「意味」
- 専門性を尖らせることで得られる「成長実感」
- 小さな成功を回転させる「推進力」
この3つの歯車を “仕掛け” としてデザインすれば、産業保健師を続けるモチベーションは自然に加速します。
この記事では、1〜7年目の産業保健師の皆さんが 「信頼され、自分らしく輝ける産業保健師」になるためにいかにモチベーションを維持しながら、産業保健師を続けるためのヒントをお届けします。


- 新卒から産業保健師歴約15年
- 産業保健師としての企業での活動実績
- 産業保健体制の立ち上げ支援 4社
- オンライン健康セミナー 約10回/年
- メンタル&フィジカルの保健師面談 約30件以上/年
- 営業職・研究職・臨床検査職・事務職・配達業務職・小売業・物流センター・製造業・金融業・IT企業など様々な職種の従業員に対して産業保健サービスを提供
産業保健師を続けるモチベーションの方程式を知る





産業保健師になった頃は、モチベーションが高かったのに、、、、
そう感じているのはあなただけではないんです。何人もそういう産業保健師さん達を見てきました!
モチベーションを維持しながら、産業保健師としてやりたいことを実現するための土台を作るためには、以下の方程式を理解する必要があります。
この3つは、自己決定理論(意味=目的、成長=コンピテンス、推進力=達成感)や行動科学で“やる気を持続させる黄金ループ”のことでもあります!
これを理解しておくことで、産業保健師が行う保健指導(健康管理のモチベーション維持)やストレスチェック後の職場環境改善へのアプローチ(モチベーションが維持できず辞めたいとメンタル不調を起こす従業員の対応など)がにも応用できます!



自分自身のモチベーション管理のテクニックを身につけながら、その技術を従業員の健康習慣へのモチベーション維持の保健指導に応用して、繋げていきましょう!
要素 | キーワード | 具体的な問いかけ |
---|---|---|
Meaning(意味、意義) | 会社のビジョンと自分の役割(やりたいこと)がつながる | 「私の仕事が、会社の“vision”や“健康経営”にどう寄与している?」 |
Mastery(専門性) | 尖った専門性・成長実感 | 「今月“できるようになったこと”は何?」 |
Momentum(推進力) | 小さな成果が回転する推進力 | 「昨日より1ミリでも前進したことは?」 |
3つの歯車がかみ合うと、産業保健師を続けながら、やりたいことを実現するための土台を作ることができるだけでなく、モチベーションを維持し続けることができます。
“あと ひと踏ん張り” したくなるモチベーション設計 8つのアイデア


モチベーションを維持しながら継続をしていくためには、モチベーション設計 8つのアイデアの中から、一つでも実践し、“あと ひと踏ん張り” していきましょう!
8つのアイデアをあげていますが、全部やる必要はありません!取り組みやすいところから取り組んでみましょう!
採用・教育リーダーを担う


具体策 | 期待できる効果 |
---|---|
採用:面接同席(新人の教育担当として、自分が教えたいと思える人を推す)→内定後フォロー | 採用力がアップ=仲間・リソースが増える。 |
教育:①3か月オンボーディングプログラムで自社の産業保健の全体像と各業務の引き継ぎを行う ②週1の1on1MTGで新人の伴走をする ③3か月レビュー面談 | 後輩の成長=自分の成功体験になる。 後輩の育成=教える側になることで、わからない点を調べるようになり、産業保健の知識の吸収と定着を高める。 “リーダー職” という肩書が自己効力感を高める。 |
\育成&引き継ぎについてはこちらをチェック/


専門性の“尖らせ先”を決める


具体策 | 期待できる効果 |
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月1 勉強会 & 社内発信(メンバー内発信) | “社内唯一の○○専門家”という肩書を作る。 学習が深まる。 学ぶことが習慣化される。 |
小さな成功を可視化


具体策 | 期待できる効果 |
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週1のマイクロKPI(◎/○/△)を設定して、自己評価する | 達成感を週単位で味わえる。 |
産業保健スタッフ間(複数産業保健師がいない場合は、産業保健活動に携わるメンバーで構成)のチャットで「今週の Good Job!」チャンネルを作り、メンバー同士でスタンプ👏 | 他者からのフィードバックが即座にもらえる。 |
社外コミュニティを味方に


具体策 | 期待できる効果 |
---|---|
社外コミュニティーや勉強会で月1交流 | 孤立感の軽減/視野拡大。 |



私も月1回つながる産保カフェを開催しています。もしご興味がある方がいらっしゃればぜひ!


経営への“見える化提案”をミッション化


具体策 | 期待できる効果 |
---|---|
「長期休職者のコスト」「メンタル休職率×健康施策」などの健康施作が経営に与えるコストを見える化し、上司へプレゼン | 経営層と対話の機会を得る。 自分の仕事が会社を動かす実感。 |
キャリアメンターを複線化


具体策 | 期待できる効果 |
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他社の産業保健師・プライベート・趣味など尊敬するなあと感じる方を複数人ピックアップし、気軽に相談 | 悩みを早期に対応。 多角的ロールモデルからキャリアを捉える。 |
自己成長を“数値”と“物語”で記録


具体策 | 期待できる効果 |
---|---|
月末にブログやノートへ「習得スキル」「成功&失敗」を3行で記録 | 成長の見える化。 |
四半期ごとにスキル棚卸しシート更新 | 人事評価・転職にも活用。 |
ジョブ・クラフティング(仕事の再設計)


具体策 | 期待できる効果 |
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既存業務に+αの意味づけ&手順カスタム | 新鮮味と裁量感でマンネリ防止。 |



人によってどの行動でモチベーションが上がるのかはわからないため、色々試してみてくださいね!
モヤモヤが出た時の“セルフ なのんコーチ” の活用


この記事を読んでくださっている方の中には、産業保健師の先輩としてなのんさんにアドバイスをもらいたい、一緒に伴走してほしいと感じる方もいらっしゃると思います。
育成プログラムでは受講後もフォローしておりますが、24時間付き添うのは現実的に困難、、、
そこで提案――“小さな 産業保健師なのんちゃん” を呼び出す


頭の中にポケットサイズの なのんちゃん をイメージし、自分に声を掛けてもらうセルフコーチング法です。
なのんさんだったら、どんな風に考えるかなあ、、
なのんさんだったら、どういうアドバイスがくるかなあとイメージしてみてください!



辞めたいと思えるほど現状を直視できたのは成長の証だよ👍✨



この3週間で事務作業を着々とこなせた行動、すごく良かった✨



長く続けようと思わなくていいから、もっと喜楽に取り組んでみよ♪できない自分も自分のために許してあげちゃお✨
やりがい搾取には要注意!


「人の役に立てる喜び」や「専門職として成長する実感」は、産業保健師にとって大きなモチベーション源です。ただし、その熱意が 過度な残業や不当な待遇を正当化する口実 になってしまうと本末転倒。組織への貢献と、自分の健康・生活基盤を守る意識は両輪です。
以下のチェックポイントを定期的に見直し、やりがいが “搾取” に変わらないよう自衛しましょう。
チェックポイント | 確認のヒント |
---|---|
時間と報酬のバランス | 「学びになるから」と会社に研修費用を交渉せず自腹でスキルアップの費用を負担する。 無償の時間外労働が常態化していないか。 |
“断る勇気” | キャパシティと優先順位を見積もり、無理な依頼には代替案とともに丁寧に NO を伝えられているか。 |
評価と権限の比例 | 企画や改善提案を任された分だけ、発言権や決裁フローへのアクセスが伴っているか。 |
セルフケアの確保 | 睡眠・食事・リフレッシュのルーティンが後回しになっていないか、週単位で振り返る。 |



私が産業保健師2〜3年目の時は、仕事ファーストで自分のセルフケアを怠ってしまったこともあり、メンタル的にもどん底に落ちてしまいました。
頑張っても評価されないというループで、1匹狼みたいにトゲトゲして、自暴自棄に陥っていたことも。あの当時を振り返ると、もっと人に頼ることや勇気を出して断ることも大事だと、当時の私に言ってあげたいです。
まとめ
今回の記事では、産業保健師の皆さんが 「信頼され、自分らしく輝ける産業保健師」になるためにいかにモチベーションを維持しながら、産業保健師を続けるためのヒントをお届けいたしました。
Motivation = Meaning × Mastery × Momentum
3つの歯車を“仕掛け”で自動化すると、あなたのモチベーションは組織と共鳴しながら加速します。さぁ、最初の歯車を今日回してみましょう!
- Meaning を点検:自社ビジョンと自分の仕事を1行で言語化
- Mastery の種を選ぶ:興味MAXのテーマを1つ宣言
- Momentum を回す:来週のマイクロKPIを設定し周囲に共有
産業保健の実務に関するお悩みがある方は、育成プログラムに参加することで新たな気づきや解決のヒントが得られます。みんなと一緒に成長していきましょう!
産業保健の実務に関するお悩みがある方は、育成プログラムに参加することで新たな気づきや解決のヒントが得られます。みんなと一緒に成長していきましょう!
産保ゆめUPスクールでは、産業保健師の基礎的な実践力を鍛える産業保健師育成プログラムサービスをご提供しています。
産業保健師に必要なスキルや基礎知識、企業で働く上での考え方を網羅し、実践力を鍛え、産業保健師としての成長と自己実現につながる講座となっています。
一緒に成長していきましょう!


\ 産業保健師の実践力を鍛える/
最後までお読みいただき、ありがとうございました!これからも産業保健師としての成長を応援しています!


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- 延べ約50名の転職相談を担当し、内定率90%を達成
- 履歴書・職務経歴書のブラッシュアップ支援により、書類通過率90%
- 模擬面接+フィードバックにより、「自信を持って面接に臨めた」と高評価
- 産業保健師の実務相談および育成プログラムの実績
- 個別実務相談(事後措置・休復職支援など)を約10名分実施
- 「入門コース」(5名)→「実践コース」(11名)の育成プログラムを提供
- 産業保健師向け勉強会(つながる産保カフェ)を毎月開催し、延べ参加者数30名以上、「勉強になった」「新しい視点を得られた」と高評価
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