産業保健師への転職リアル!現役産業保健師からガチ回答「産業保健師の転職活動&転職して人生どう変わった?」

こんにちは!産業保健師のなのんです。
私は産業保健師への転職をサポートしていますが、産業保健師へのキャリアチェンジに興味のある方からこのようなご質問を受けることがあります。

未経験でも産業保健師になれますか?
「産業保健師に興味はあるけれど、自分でもなれるのかな…?」という声を多くいただきます。
そこで2025年6月、現役産業保健師さんから転職のきっかけ・内定までの期間・なって良かったこと・転職活動中に悩んだことなどを募集し、29名の方から回答が集まりました(以下「本調査」と表記)。
この記事ではその結果を未経験から産業保健師を目指す方向けにわかりやすく整理し、「実際どう動けば転職成功に近づくか?」まで実践的にまとめます。
- 未経験から産業保健師への転職活動のリアルがつかめる。
- 産業保健師になると“こう変わった!”生活とキャリアのビフォーアフターをイメージできる。
- 未経験からの産業保健師への転職は無理ゲーじゃないとわかる。
誰しも未経験から産業保健師になっていきます!
現役産業保健師さんからの応援メッセージも合わせて、お届けいたします!ぜひご覧くださいね!



今回ご協力をいただきました現役産業保健師の皆様、誠にありがとうございます!引き続き、一緒に産業保健の世界を楽しんでいきましょ✨


- 新卒から産業保健師歴約15年
- 産業保健師としての企業での活動実績
- 産業保健体制の立ち上げ支援 4社
- オンライン健康セミナー 約10回/年
- メンタル&フィジカルの保健師面談 約30件以上/年
- 営業職・研究職・臨床検査職・事務職・配達業務職・小売業・物流センター・製造業・金融業・IT企業など様々な職種の従業員に対して産業保健サービスを提供
\本気で産業保健師になりたい人におすすめ/
産業保健師転職活動:アンケート調査


本稿のデータは、2025/6/8〜6/27に実施した任意オンライン調査(Googleフォーム/匿名)で得られた 現役産業保健師29件の有効回答 を集計したものです。設問は選択式+自由記述。自由回答はカテゴリ化(複数カウント)し、比率は小数点以下四捨五入で表示しています。サンプル規模は限定的ですが、キャリア初期層から経験10年超まで含む探索的データとしてご活用ください!
産業保健師の転職活動リアル調査概要


- 調査期間:2025年6月8日〜2025年6月27日
- 回答数:29名(任意回答・オンラインフォーム)
- 対象:現役産業保健師(企業内・健保・委託・フリーランス等)
- 設問形式:単一/複数選択+自由記述
現役産業保健師さんの回答者属性


回答者は新米産業保健師(1〜3年目)の方がメインながら、複数社経験やフリーランス移行例などベテラン産業保健師の方の声も含まれています。「転職直後のリアル」と「その後どう広がるか」の両面を垣間見ることができますよ!



転職前後のギャップをイメージする材料として参考にしてくださいね!
経験年数


主な勤務形態


主な業種カテゴリ(自己申告より)


産業保健師を目指したきっかけ ― ライフとキャリアの両立ニーズが濃厚


現役産業保健師さん方が、産業保健師を目指した主な動機をまとめました!主な動機を整理すると次の5つに集約されます。
きっかけ詳細:引越し・子育て・夜勤回避。



夫の転勤後の新天地で、子どもと両立できる働き方を探してました。



子育てと両立する働き方なら、病棟看護より産業保健師のほうが続けやすそうだと感じたからです。



出産を機に家庭との両立のため産業保健師を目指しました。
きっかけ詳細:夜勤から日勤へ、土日休。



「生活リズムを整えたい」を叶えるには今しかないと思いました。



夜勤のない生活がしたかったため、産業保健師を目指しました。



夜勤がなく、自分の資格を活かせる仕事に就きたかったから。
きっかけ詳細:予防段階で関われる。



働く世代の健康支援やがん予防をしたいと思っていました。



看護実習の時、入院患者さんと関わりながら、入院前になんとかできないかと思い、健診事後措置に関われる産業分野に興味を持ちました。



病棟勤務中に患者さんが「会社の保健師の言うことを早く聞いて検査していれば…」と後悔する声を聞き、病院に来る前に健康リスクへ関われる産業保健の仕事をしたいと思いました。
きっかけ詳細:保健師へのキャリアチェンジ、健康経営。



保健師の免許で働いてみたかったんです。



健康経営の考え方に興味を持ったため。



新たな分野に挑戦したいと思いました。
きっかけ詳細:お誘い、周りに産業保健師or産業保健師になりたい人がいた。



勤務時間の条件が良かったんです。



同期の看護師が産業保健師を調べているのをきっかけに、「私も企業(OL)みたいな働き方をしてみたい!」と思ったのが出発点です。



たまたま、お誘い頂いてやってみよう、と思ったから。
夜勤や生活リズムの崩れ、子育てとの両立、もっと「予防」で人を支えたい気持ち…。先輩たちが産業保健師を選んだ背景を自由記述から読み解くと、ライフ(暮らし)を整えつつキャリアを活かしたいというニーズが濃く表れました。



産業保健師を目指す理由は人それぞれですが、私は看護実習で看護師の世界は自分に合わないと感じ、大学に産業保健師への道があったので“消去法”で選びました。結果的にこの選択を誇りに思っています。
内定までどれくらいかかった?「6か月以内」の内定がおよそ7割


産業保健師の内定ゲットするまでの転職活動期間をまとめました!


期間 | 人数 | 割合(%) |
---|---|---|
1ヶ月以内 | 4 | 13.8 |
1-3ヶ月 | 10 | 34.5 |
3-6ヶ月 | 8 | 27.6 |
6-9ヶ月 | 3 | 10.3 |
1年以上 | 2 | 6.9 |
新卒 | 2 | 6.9 |



新卒ルートも無理ではありません。私も新卒ルートです!
- 看護師転職と比べて、産業保健師の転職はすぐに決まらない。
- 情報収集〜応募を「やりたいと思ったときから少しずつ準備」していた人ほど決定が早い傾向。
応募社数は?「1〜3社で決まった」人が約76%


産業保健師への転職活動中に応募した企業数をまとめました!


応募社数 | 人数 | 割合(%) |
---|---|---|
1社 | 12 | 41.4 |
2-3社 | 10 | 34.5 |
4-5社 | 2 | 6.9 |
6-10社 | 2 | 6.9 |
11社以上 | 1 | 3.4 |
新卒 | 1 | 3.4 |
その他 | 1 | 3.4 |
- 条件を柔軟にされた方や事前準備しっかりされていた方が成果を出している傾向あり。
- 大量エントリーよりも一社一社に焦点を当て、自己分析し、履歴書と職務経歴書の作成が肝。



実は私も1社目で内定をいただきました。決め手は「先輩産業保健師との相性が良かった」からと入社後にぶっちゃけられました(笑)
転職活動でつまずいたこと(自由記述分類)


産業保健師への転職活動中につまずいたことを調査し、まとめました!
- 求人が少ない/未経験可が狭き門(52%)
- 企業面接の雰囲気が分からない(41%)
- 書類対策・自己PRに迷走(38%)



病院しか知らず“企業が何を求めているか”がピンと来なかった。



正社員にこだわりすぎると遠方か都内にしかなくて悩んだ末、契約社員からスタートした。
病院から企業へ――実際の転職プロセスでは、求人の少なさや「企業面接って何を話すの?」という戸惑い、病棟経験をどう自己PRに翻訳するか…など多くの声が集まりました。自由記述の回答を分類し、主な「つまずきパターン」と今からできる予防策を並べています。自分に当てはまる所にチェックを入れながら読んでみてください。
主カテゴリ | 説明 | 対策ヒント |
---|---|---|
求人が少ない/未経験可が狭い | 地域格差・正社員希少 | 週1単位で求人検索、派遣/紹介予定を足がかりに |
企業文化&面接様式が不明 | 「病院面接と全然違う」 | 模擬面接で“企業視点の成果”を語る練習 |
自己PR/書類作成 | 経験をどう活かすか不安 | 病棟経験→保健指導力/コミュニケーション力等へ翻訳 |
ビジネスマナー | PC,メール,資料 | Excel,Word,パワポは最低限事前習得 |
給与/条件ミスマッチ | 正社員こだわりで遠方 | 条件優先順位をA/B/Cに整理し柔軟に |



誰もがぶつかる壁です。産業保健師の転職つまづきポイントを把握し、対策をとっていきましょう!
- “経験必須”にビビらず、受かればラッキーという気持ちで、志望動機+強みの具体例 を言語化。
- 転職エージェントや先輩保健師に面接練習をお願い。
- 求人が出るタイミングは予測不能。情報収集は週1単位で!
\書類作成や面接練習をサポートして欲しい方/
「産業保健師になって良かったこと」TOP10(複数回答)


産業保健師に転職して「一番変わった」のはどこ?――先輩たちの自由記述を分類すると、働き方が整う・暮らしがラクになる・予防で人を守れるやりがいの3軸に多くの声が集中しました。下のランキングは複数回答の集計結果です。あなたが重視したい価値(生活リズム/家族時間/キャリア/専門性)と照らし合わせながら読んでみてくださいね。
- 予防医療に携われる … 59%
- 夜勤から解放 … 55%
- ワークライフバランス改善 … 55%
- 心身が健康になった … 48%
- キャリアの選択肢が広がる … 45%



産業保健師への転職は“働く時間帯”だけでなく“生き方の設計”を変える転機になっていますね。実際、上位には「夜勤からの解放・ワークライフバランス」といった生活改善に関する項目がズラリ。加えて「予防医療で人を支えるやりがい」や「キャリアの広がり」も高評価でした。詳細は以下のランキングで確認してみましょう!
項目 | 回答数 | 割合(%) |
---|---|---|
予防医療に携われる | 17 | 58.6 |
夜勤から解放された | 16 | 55.2 |
ワークライフバランスが改善した | 16 | 55.2 |
心身の健康状態が向上した | 14 | 48.3 |
キャリアの選択肢が広がった | 13 | 44.8 |
家族と過ごす時間が増えた | 11 | 37.9 |
妊娠・出産・子育てが現実的に | 11 | 37.9 |
仕事のやりがいアップ | 11 | 37.9 |
自分の趣味の時間が増えた | 10 | 34.5 |
年収アップ/安定 | 7 | 24.1 |
人間関係のストレス減 | 1 | 3.4 |
家庭や趣味の時間、妊娠出産を視野に入れた働き方、キャリアの広がりなど“持続可能な看護職のキャリア”としての魅力が浮かびますね。
未経験者「今からできる」準備リスト


これから目指す方が転職活動で準備しておくと差がつく準備をご紹介します。
- 求人サイト(週1以上)チェック
- 産業保健師系SNSを確認
- 産業保健師の先輩に話を聞く
- これまでの経験や強みを言語化
- 転職の軸を整理
- 譲れない条件Best3を洗い出し
- 履歴書&職務経歴書の作成
\具体的な産業保健師になるステップはこちら/


現役産業保健師の先輩からの応援メッセージ(抜粋・要約)


産業保健師歴も業界も違う先輩たちから、これから目指すあなたへ寄せられたエールを抜粋しました。みんな最初は「未経験スタート」。夜勤卒業、子育て両立、予防で人を支えたい――その一歩を後押ししてくれる言葉たちです。
リアルな声をギュッとお届けいたしますね。



身体の負担が激減!子育てとの両立もしやすい。勇気を出して飛び込んで正解でした。(2年目・製造業)



30代未経験でも産業保健師になれます!(1年目・通信業)



一歩踏み出さなければ始まらない。まずは応募してみて。(3年目・製造業)



これまでの経験はぜんぶ産業保健師で活かせます。未経験でも大丈夫、「やってみたい!」と思った今が挑戦どき—楽しい仕事ですよ😊(10年超・不動産系)



あなたらしい生き方ができる選択肢。派遣からでも良いので、まず一歩を。(6年目・複数業種経験)



今できる準備から動き出してOK—細かいことは入社後にいくらでも追いつけます!(2年目・製造業)



希望条件が100%そろう職場はまれなので、優先順位を決めて柔軟に考えると選択肢が広がりますよ!(1年目・製造業)



産業保健師は“あなたらしい生き方”をかなえる選択肢。求人は多くなくても前向きに一歩踏み出せば新しい世界が開けます—気持ちで負けないでくださいね。(6年目・運送業)



産業保健師は工夫次第で仕事をいくらでも楽しくでき、生活の余裕とも両立しやすい働き方です。ぜひ産業保健師の仲間になっていただけたら嬉しです。(10年目・製造業)



求人数が少なく転職できるか不安で足踏みしていた私ですが、思い切って挑戦したらご縁が広がりました。挑戦して元の仕事に戻るのもアリ——「やってみたい」気持ちを大切にしてください。(2年目・健康保険組合)



ガッツ重視!できることを全力で、面接練習・フィードバック・自分の言葉の整理を繰り返しました。私もまだ学び途中ですが、挑戦中のみなさんへ全力エールを送ります—応援してます!📣😊(2年目・複数業種経験者)



迷うなら挑戦!向き不向きはやってみなければわかりません。産業保健が自分に合うかはまだ不明でも視野が大きく広がり、挑戦して良かったと実感しています。(6年目・介護系)



転職は人生の大きな決断だから迷って当然。十分に情報収集したうえで「それでも産業保健師になりたい!」と思えたら、ぜひ動き出しましょう。情熱があればきっと叶います!🔥(2年目・小売業)



求人が出たらすぐ応募できる準備を整えておくとチャンスが広がります。少しでも興味があれば迷わず挑戦を!就活は苦しくても産業保健師になって得られる喜びは大きいので、希少求人に気おくれせずぜひチャレンジしてください。応援してます!(1年目・物流インフラ業)



現場には教科書にない“正解のない課題”が多く、考えて動き、従業員や会社の改善につながるフィードバックが返ってくる——そこに大きなやりがいがあります。悩んだらなのんさんや仲間とオンラインでつながれる時代、1人職場でも心強いので大丈夫。みんなで産業保健を学んでいきましょう!(7年目・製造業)



やってみたいと思ったらまず応募!迷ったらなのんさんに相談してね😊(2年目・医療系)
ここまで読んだあなたは、産業保健師転職に対して、少し背中が押されたのではないかと思います。現役産業保健師の先輩方も「私でも大丈夫かな…」という不安になりながらも、「産業保健師になりたい」という気持ちを胸に一歩一歩進んできました!



もし聞きたいことがあれば、記事末のコメント・SNSのDM・お問い合わせで遠慮なくご相談くださいませ。
よくある質問 Q&A


産業保健師になりたい方からたくさんの質問をいただいておりまして、その中でもよくあるご質問に対して、私がアドバイスした内容をご紹介いたします。
- 未経験でも正社員応募できますか?
-
産業保健師の転職は、地域とタイミング次第で決まります。派遣・紹介予定派遣・時短契約から入るケースが複数ありました。企業側に産業保健師の求人募集を受け付けているかの確認や“関連職で入り産業保健業務を提案”でチャンスを掴んだ例も多数あります。
- 面接で何を見られる?
-
「その企業で働いていそうか」、「一緒に働きたいかどうか」がみられます。まずは、笑顔で臨みましょう。ご自身の最強の笑顔で臨むことをお勧めします。誰しも仏頂面の人とは仕事をしたいと思わないため、口角をあげて、柔らかい笑顔でリラックスして臨みましょう。
\面接練習をサポートして欲しい方に/
- 法律の知識が不安…転職活動中にどう勉強する?
-
未経験での募集である場合、企業側も法律の知識を求めていることはほぼないため、内定後からの勉強で良いです。転職活動中は、書類対策&面接対策に集中しましょう!
どうしても最低限の産業保健師の知識を学んでおきたい場合は、私のブログをざっと読んでおいてください。
まとめ:未経験から産業保健師転職で人生が変わる!
産業保健師になることは、たくさんのメリットがあり、あなたの未来を大きく変えてくれます!
現役産業保健師さん29名のリアルボイスから見えたポイントは大きく3つ!
- 産業保健師への転職は、“暮らし×やりがい”の両立が可能。
- チャンスは思ったより早く・少ない応募でつかめる。
- 未経験からの産業保健師転職は事前準備が肝。
産業保健師への転職は“無理ゲー”ではありません。
夜勤や子育てで悩むあなたにも、予防医療で人を支えたいあなたにも、十分チャンスがあります。先輩たちの声をヒントに、まずは小さく動き出してみましょう。
次の一歩 ― “産業保健師になりたい” を叶えるサポート
産業保健師 なのん は産業保健師歴15年で、現在、「産業保健師になりたい!」を叶えるサポートを行なっています。
産業保健師になりたいを叶えるサポートとして、転職支援プログラムをご提供しています。
転職支援プログラム では
- 個別キャリア相談
- 面接ロールプレイ&書類添削
- 入社後に役立つアドバイス
まで伴走しています✨
\本気で産業保健師になりたい人におすすめ/



一緒に産業保健の世界を楽しみましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!産業保健師になりたいという夢が叶うことを応援しています!


- 産業保健師の転職から成長までトータルサポート!
- 産業保健師の転職支援の実績
- 延べ約50名の転職相談を担当し、内定率90%を達成
- 履歴書・職務経歴書のブラッシュアップ支援により、書類通過率90%
- 模擬面接+フィードバックにより、「自信を持って面接に臨めた」と高評価
- 産業保健師の実務相談および育成プログラムの実績
- 個別実務相談(事後措置・休復職支援など)を約10名分実施
- 「入門コース」(5名)→「実践コース」(11名)の育成プログラムを提供
- 産業保健師向け勉強会(つながる産保カフェ)を毎月開催し、延べ参加者数30名以上、「勉強になった」「新しい視点を得られた」と高評価
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