産業保健師の理想と現実のギャップを乗り越える方法

こんにちは!産業保健師のなのんです!

産業保健師として新たな一歩を踏み出したばかりの皆さん。入社前には、産業保健師という仕事に大きな期待を抱いていたのではないでしょうか?
しかし、いざ現場に出てみると、想像していた理想と現実のギャップに戸惑いを感じることも少なくありません。

産業保健師1年目

産業保健師になって1ヶ月。思っていた仕事と違い戸惑いを感じ、
とても辛いです。こんなはずじゃなかったのに、、、

なのん

入社前って産業保健師という仕事がキラキラして見えますよね。
私は、多くの産業保健師1年目の方を教えてきましたが、
高い理想や思いを持って、産業保健師になられた方は、
特にそのギャップが受け入れ難い傾向にありますね。

憧れの産業保健師になったのに、やりたいことができなかったり、思っていた業務と現実との違いに戸惑いを感じてるっという悩みは、産業保健師1年目の方にとって珍しいことではありません。

今回は、そんな戸惑いを乗り越えるための具体的な方法を5つご紹介します。

目次

現実と理想のギャップを受け入れる

企業が産業保健師を導入する理由の一つに、「健康意識が低い従業員が多い」「産業保健体制(健康支援体制)が整えっていない」という現実があります。この現実こそが、産業保健師の介入が求められる理由です。

理想と現実のギャップがあるのは当然であり、それを受け入れたうえで前向きに取り組む姿勢が大切です。

例えば、健康診断結果を確認し、要精密検査と判定がある従業員へ案内を出した際に、精密検査を受ける従業員が少ない場合、「どうしたら彼らの意識を変えられるか?」「どうしたら精密検査を受診してもらうことができるか?」と考えることが第一歩です。ギャップを課題と捉え、取り組むことで自分自身の成長にもつながります。

産業保健師1年目

わかってはいたのですが、、ギャップが大きすぎました、、

なのん

より良い生活習慣を身につけてもらうようにアプローチしたら良いか?
メンタル不調者が多い原因はなんだろう?
どんな健康課題があるのだろう?
っと前向きに考えていくことが大事ですね!

小さな成功体験を積み重ねる

理想を実現しようと焦る気持ちから、すべてを一度に変えようとすることは、かえって負担になります。そこで大切なのは、小さな成功体験を積み重ねることです。

例えば、1人でも「保健指導を受けて生活習慣を見直した」「相談してよかった!」といった声を聞けたら、それは大きな成果です。また、小さな行動変容を積み重ねることで、従業員や上司からの信頼も築かれます。

自分ができる範囲で取り組み、達成感を得ることで、次のステップへの原動力となるでしょう。

産業保健師1年目

産業保健師になってまだ1ヶ月しか経っていないのに、
自分のやりたいことができるわけないですよね。

なのん

そうですね。
まずは、小さな成功体験を積み重ねることを意識していきましょう!

産業保健師の役割を再認識する

産業保健師の役割は、「従業員が自己保健義務を果たせるように、従業員の健康への自己管理を支援すること」です。従業員の健康意識の低さにショックを受けるのではなく、どうすれば健康意識を高められるか、どうすればヘルスリテラシーを向上させることができるかに焦点を当てましょう。

例えば、従業員が健康診断後の受診勧奨や保健師面談に積極的でない場合、なぜそうなのかを掘り下げてみてください。その理由を理解し、具体的なサポートを提供することが重要です。

産業保健師1年目

産業保健師の役割を忘れちゃってました。。。

なのん

ひとり職場だと、1人で抱え込んでしまったり、
産業保健師の役割を教えてもらう機会もないですよね。

従業員・組織・会社の価値観を理解する

従業員の健康行動には、彼らの生活スタイルや働く環境が大きく影響しています。まずは、従業員の価値観や行動パターンを理解することが必要です。

たとえば、長時間労働が常態化している現場や交代制勤務の職場では、「健康診断後に病院へ行く時間がない」という声が聞かれるかもしれません。その場合、職場の上司へ協力を仰ぐなど、状況に応じた柔軟な対応が求められます。

産業保健師1年目

なんで受診しないの、、っとばかり思っていました。

なのん

「やりたいことをするためには、まず相手を理解すること」
—これを心がけてみましょう。


焦らずに、長期的な視点で取り組む

産業保健の取り組みは、短期的な成果を求めるものではありません。むしろ、長期的な視点が求められる仕事です。

現在は、健康意識を高めるための基盤を作る時期と考え、焦らず進めてください。例えば、定期的な健康講座を開催したり、毎月保健師便りなどで健康情報を配信するなど従業員に健康情報を少しずつ浸透させることが、将来的な成果につながります。

産業保健師1年目

ひとり職場で焦ってしまっていたかもしれません。

なのん

産業保健師1年目でも入社1年目でも、企業を大きく変えることは不可能です!
小さくできることを積み上げて、長期的に右肩上がりで従業員全体の健康度が上がっていくように産業保健活動に取り組んでいきましょう!

まとめ

産業保健師として現実と理想のギャップに戸惑いを感じている方も、焦らず取り組むことで次第に自分のペースを見つけられるはずです。

なのん

理想と現実のギャップは必ずあることを理解し、あなたらしく産業保健師として輝ける職場を地道に長期目線で築いていこう!

なのん

理想と現実のギャップは必ずあることを理解し、あなたらしく産業保健師として輝ける職場を地道に長期目線で築いていこう!

さらに、同じ立場の仲間と交流することで新たな気づきを得られることもあります。例えば、ゆめUPスクールが提供している産業保健師育成プログラムを受講し、他の産業保健師と意見交換をするのも一つの方法です。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!これからも産業保健師としての成長を応援しています。

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